所在地 甲府市大津町1645番地 TEL055-241-0131 FAX 055-241-0132
甲府市では、市民の皆様に安全で快適な生活を送っていただくため、昭和29年より公共下水道事業を推進してきました。平成30年度末現在では、市域人口の96.35%である181,006人の方々に下水道を利用していただけます。
甲府市浄化センターは、笛吹川東側の中道地区を除く処理区域の下水を、一次処理(沈殿)した後、微生物を用いた二次処理(微生物処理+沈殿)を行い、きれいな水に処理して笛吹川へ放流する“水の再生工場”として1980年8月から稼動し、日量約11万㎥の汚水を浄化しています。
なお、中道地区の下水は、県の峡東浄化センターにて処理しています。
また、処理によって発生する一日約60tの汚泥は、焼却炉で焼却して減量化し、焼却灰はセメント原料として有効利用し、100%資源化しています。
以上のように、当センターでは、市民の皆さんの快適な生活環境を守ると同時に、地球環境の保全に努めています。
■浄化センター施設の流れ
1.管理棟 |
2.スクリーン |
3.汚水ポンプ |
4.曝気(ばっき)沈砂池 |
5.最初沈殿池 |
下水はこの池をゆっくりと流れていくあいだに沈みやすい汚れを除去します。
6.エアレーションタンク |
下水に微生物が多量に含まれた汚泥(活性汚泥)を混ぜ、空気を吹き込んでかき混ぜながら微生物の力で汚れを分解します。
(写真:左から、リトノツス・エピスティリス・ボルティケラ)
7.最終沈殿池 |
下水の汚れは分解され、汚泥と処理水に分離されます。
沈んだ汚泥は活性汚泥としエアレーションタンクに戻されます。
8.消毒設備 |
9.塩素混和池 |
10.放流渠(ほうりゅうきょ)・放流ポンプ |
塩素で消毒された処理水は、この施設から笛吹川に放流します。
区 分 |
甲府市の放流水
(H31年度平均)
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浄化センターの
排水基準
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PH(水の酸性・アルカリ性の度合い) | 6.8 | 5.8〜8.6 |
SS(水中に浮遊している粒径2ミリ以下の不溶性物質の量) | 1.0(mg/l) | 50(mg/l) |
BOD(水中の微生物により、有機物が酸化・分解されるときに消費される酸素の量) | 1.0(mg/l) |
9(mg/l)
(計画放流水質)
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大腸菌群数 | 354(個/ml) | 1000(個/ml) |
11.曝気(ばっき)ブロワー |
12.濃縮タンク |
最初沈殿池と最終沈殿池に沈んだ汚泥(微生物を含んだ泥のかたまり)は、このタンクで濃い汚泥にします。
13.汚泥貯留槽 |
濃縮タンクで濃くなった汚泥は、この汚泥貯留槽へ貯め、汚泥脱水機に送られます。
14.砂濾過(ろか)塔 |
15.汚泥脱水機 |
16.焼却施設 |
脱水汚泥は、流動床炉でおよそ850℃に熱せられた珪砂と接触し瞬間的に焼却されます。排ガスは定期的に測定を行っており、ダイオキシン類については基準値を大幅に下回っています。